私は頭の中で、“京マチ子”と“京唄子”と“ミヤコ蝶々”の名前と顔を
シャッフルしてしまいがちで、名前と顔がどうも一致していなかった。

今日初めて行った高崎の名画座「高崎電気館」で上映していた
市川崑監督の『穴』に主演していたのが京マチ子であった。
(京唄子はお帽子の人で、都蝶々はお笑いの人ね)

『穴』はサスペンスコメディーだった。
京マチ子がとってもキュートだった。
ややぽっちゃりぎみだがウエストは細くてセクシーでかわいい。

そして、事件に巻き込まれ奮闘する京マチ子の七変化が楽しい。

ロングのカツラに胸元ざっくりボディーコンシャス
ウエストマークの太ベルトにタイトスカートで
わざとらしい唇の輪郭ラインと
アイラインつけまつげたっぷりで
和製ブリジッド・バルドー的から〜の
ざっくりVネックの下に折り込まれ隠されたシャツの襟を出し
カツラを取ればショートカットの素顔がお出まし。









ずうずう弁の地味な着物の人妻から
ふんわり花柄ワンピースとリボンのストローハットで
可愛らしいお嬢さんに早変わり。










極めつけは、瓜二つの人物として京マチ子が一人二役(だと思う)!
同時に2人演じているが、どうやっていたのだろうか?

テンポよく複雑に交差した騙し合いがおかしい。
しかしコメディとは言え、度肝を抜く衝撃シーもありで
流石でありました。

上映終了してロビーに出たところで
同じ映画を見ていたおばさまから声をかけられ
「意味わかった?何回か見ないと解らないわ〜」
とボヤかれてしまった。
私は「あ、あはははは」と笑ってごまかしたが
けっこう台詞回しや行動が説明的で割と解りやすかったけど……
おばさまにはテンポが良すぎたのだろうか。

と言ってる私もちょっとおばさんなので
もう一回見たら見落としている何かがあるかもね。

全14作品が観られる「市川崑映画祭」は、
奇跡的に復活した古き良き映画館『高崎電気館』で10月28日までやっています。






先週久しぶりに映画を見た。

シネマテークたかさきで上映していた
私の少女

主演のペ・ドゥナが好きなんですよ。

空気人形」で可愛らしくも悲しみを含んだファンタジックな人形の役で初めて見て
好きになった女優さん。
丸顔で大きな目にスラーっとしていて声が低い。好みのタイプ。

今回は生身の人間。
スッピンと思われる飾り気の無い少年みたいなぺ・ドゥナ演じるエリート警官ヨンナム。
びしっと着こなした警官の制服姿はかなりキマっている。
私服のさらっと柔らかいシャツと細身のパンツ姿が長身の彼女にぴったりに合っていてこちらもカッコいい。
アクセサリーも化粧もよけいな物が無くてもいいのだよね。美人はね。

そんなヨンナムは何か問題を起こして田舎にとばされ、所長として働く事に。

過去に何かある女は憂いがあって深みがある。それを押さえた演技でじんわり漂わせる ペ・ドゥナが、いい。

そこでキム・セロン演じる、汚れてぼろぼろに傷ついた少女ドヒに出会って物語が始まる。


少女は家族から虐待を受けていた。

痛々しい場面が辛かった。
虐待に耐え、それに慣れ、自ら自分を傷つけるまでに至ってしまった少女に
正義の味方のヨンナムが手を差し伸べるのだが

しばらく大人しく田舎にいれば元の都会のエリート警官の職場に戻れるはずだった。
ところが、少女を虐待していた父親とすったもんだあって、
そこへ昔の彼女がやって来て問題発生。

え、彼女ってヨンナムの彼女かい!?

実はペ・ドゥナ演じるヨンナムは同性愛者なのだった。
それでここまでシンプルな少年のようなカッコなのか……

そんなもんだから、少女への性的虐待の濡れ衣までかぶせられ
あげくにブタ箱入り。

よかれと思った行動が、裏目裏目に入り込む、
田舎の負のコミュニティーブラックホールに吸い込まれて行く……

ヨンナムはただ。少女を助けたかっただけなのに。


だがこの少女、ただただかわいそうなだけではなかった。

ヨンナムの部下が最後の方で確かこんなような事を言っていた
「僕にはあの少女が時々魔物のように見える」

そう、まさに小悪魔。いや、小ではない、悪魔と言っていいぐらい。

大好きなヨンナムを助ける為に手段は選ばない少女だった。

怖かったな。キム・セロン。
父親があんな目に……(あんな目にあって当然だが)
そしてあのあばあちゃんがあんな事に……
(こちらも当然の報いと言っても過言ではないのだ)

追い込まれて極限にまで来ると、どうにか逃げ道をあんな風に
自分で作り出しちゃうんだね、人って。


そんな怖い部分も含め、受け入れて「一緒に行く?」と言うラストには
少女の救われた気持ちがこちらにも伝わりほっとする。

しかしその反面、
これからどうなっていってしまうのか
とても危うい二人なのだった。


これが初監督作品だっていうから次のチョン・ジュリ作品がスゴく楽しみ!
女性ならではの感性が生み出す繊細で美しいシーンが詰まっていて
辛い場面でも観ていられるのです。

ラストに流れる唄がまた随分とよかったな。
音数が少なく、とてもゆっくり ぼそ ぼそ とつぶやくような歌声。
やさしさと安堵と不安が柔らかく漂うような気持ちのよい音楽で
心地よく涙が流れて来た。

あの曲は誰のなんて曲だろう?
HP調べたけど解らなかったな。

とにかく、いい映画だった。
そしてペ・ドゥナはスッピンでもかわいいのだよ。

余談だが、ペ・ドゥナって志村正彦くんに似ている。あ、だから好きなんだな私。
そしてキム・セロンが山内総一郎くんにそっくり。
二人フジファブリックだ!という楽しみ方もできた。

あ、忘れていたけど、この日は「私の少女」を見る前に
FM群馬の番組「ユウガチャ」でプレゼントしてもらった映画のチケットで
「騒音」(関根勉監督)を観に行ってました。
それでたまたまペ・ドゥナ主演作品上映中なのを知り
これは絶対見たい!と思い、急遽「私の少女」を観たという経緯でした。

そのおかげで「騒音」の内容は
すっかり記憶の彼方にいってしまいましたとさ。

おしまい。

 今日の映画「ナーザの大暴れ」
1979年もの。珠玉の上海アニメ。美しくてかわいくて悲しくて神秘的で面白い。
只今上映中。
http://www.cinemamaebashi.jp/




今日久しぶりに映画を見た。

「やさしい嘘」という作品。

2002年作品・102分・フランス=グルジア映画 ‖ 監督:ジュリー・アハマド ‖ 出演:エステール・ゴランタン、ニノ・ホマスリゼ

よかった。
やりきれない悲しみと、それをいたわる心が 染みたなあ。



冒頭のケーキを食べるシーン。

おばあちゃんを真ん中に、向かって右に孫娘(10代後半〜20代前半ぐらい)
左に娘(50代半ば)。

娘はしかめっ面でケーキを一口食べ、ぶっきらぼうにフォークをテーブルに置く。
黙々とケーキを食べるおばあちゃん。
やれやれといった感じで孫娘が見守る。

これだけで、この家族の生活ぶりが解ってしまう。

きっとこの娘(あばさんだが)意地悪な性格で
おばあちゃんいじめてるんだろうなあ。
などと推測。

映画が進むと、推測にまあまあ近い感じの娘の性格が発揮されていた。

娘と正反対の母想いの息子もいる。息子は一人離れた場所で生活している。
たまに息子からくる電話や手紙を心待ちにしているばあちゃん。
それがちょっと面白くない娘。
そんな心情を賢い孫娘はみんなお見通し。


だが、そんないじわるな娘が一変する。
ある出来事がきっかけで。

いや、娘が一変するんじゃないな。
あれは、こちら側の娘に対する見方が変わるんだな。

その出来事がきっかけで、何とも切なくも優しい思いやりが痛いほど伝わってきて
たまらないのでした。


おばあちゃんの誕生日パーティーで努めて楽しそうに娘たちが歌を歌うシーンなんて
もう、私は ぼろぼろ泣いてしまいましたよ。

その時の音楽がまたよかった。やさしくてあったかくてね〜。

悲しいときに悲しい音楽を聴くより、暖かい音楽を聴く方が泣けるのはなぜでしょうか?

きっと辛い気持ちが解れるからでしょう。



ああ、いい映画が見られて 嬉しい。



おばあちゃんのルックスもひじょ〜にかわいらしくて素敵。

たるんとした丸いほっぺ、結った白髪をピンで留め、
ぽっちゃりなボディに花柄のワンピ。

かわいいだけじゃないよ。一人観覧車でタバコをふかすおばあちゃんは
娘が思うよりずっと気丈なんだなあ。



「やさしい嘘」お勧めです。

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