- 2016.10.04 Tuesday
「黒船屋」を観に行く
9月の頭に、たまたま何年か前に録画していたテレビ番組『美の巨人たち』を観ていた。
そこで竹久夢二の「黒船屋」が紹介されていた。
これは見たい作品だなと思っていたら、
番組の最後に期間限定公開されるという情報が流れた。
よく見ると公開期間が9月となっている。
今はちょうど9月だ!
ネット検索で調べたら、伊香保の竹久夢二記念館で夢二の誕生日の9月16日の前後
9月10日〜9月23日まで公開されていた。
完全予約制で指定時間でしか観られないという条件だったが
時間を作って予約して行く事にした。
割引共通券2000円で他の展示も一緒に見られる。
伊香保は家から割合近いのだが、実はまだ行った事が無い。
昔ながらの温泉地。名物の温泉街の階段はきっと情緒があるに違いない。
そして大正ロマンの夢二作品だもの、これは着物で行くべきだなと、
そして覚えたての日本髪を結うことにした。
日帰りを予定していたので、午前11時からの予約を入れたので
頑張って朝5時起きで支度をして出かけた。
バスと電車で渋川駅へそこから記念館近くまでバスに乗り継ぎ
という予定だったが、一緒に行ったYと楽しく電車で話を……
高崎アリーナのこけら落とし公演がサカナクションに決まった事等で
盛り上がっていたら渋川駅を通り過ぎてしまった!
金島駅で気付いて下車、電車で戻ろうかと思ったら
1時間後になるので諦めてタクシーで現地に向かう事に。
出だしでへまをする私たち。
でも時間に余裕を持ってスケジュールを組んでいたので大丈夫。
予約時間には余裕で間に合った。
黒船館の前で記念撮影
11時にはまだ時間があったので、館内を解説つきで観て回る。
ガラス作品や子供絵の館を一回りして丁度「黒船屋」の時間になった。
いよいよ黒船屋の部屋へと案内され入室。
並べられた木の椅子に座る。
横一列最前列に8人ぐらいで座った。
目前には、ふすまで閉ざされたお座敷がある。
ふすまの向こうのお座敷に上がって観るのだなきっと。
『美の巨人たち』では山村紅葉さん演じる夢子さんが
こちらの館長さんと、このふすまの向こうのお座敷に上がり
黒船屋の目の前で語らっておられましたもの。
きっと私たちもそこで……と思ってわくわくして待機。
館長さんからの説明の後に、いよいよ御開帳。
だがその前に、なんと館長さんが選んだ厳かな歌曲が流れ出すのだった。
いや、いやいや、それはちょっと……正直余分な演出に感じますが〜〜〜
音楽ってさ、どうしても入り込んで来ちゃうじゃない!
一生に一度の黒船屋との大事な初対面、
他のお客さんがいたとしても、気持ちは自分対黒船屋だけの対面にしたいところなのに
なのに!なのに!!なのに〜〜〜!!!
そんな私の思いに反し、館長さんの思い入れたっぷりの歌曲とともに
ふすまが左右に開かれてしまった。
お座敷の奥の床の間に、あの黒船屋が……
ぼんやりと微かに飾られているのが、なんとなく観え……観え…観えない!!
遠くて暗くて見えない黒船屋を、
よく解らないオペラの男性ボーカルの曲とともにしばらく眺めるという
正直辛いファーストコンタクト。
歌曲がやっと終わりしばらくの間館長さんからの絵の説明と
お客さんからの質問などで会話しながら
絵の鑑賞がそのままつづけられた。
そこで私は
「目が悪くて殆ど見えないのですがもう少し近くで観る事は出来ないのでしょうか」
と訪ねると、きっぱりと間髪入れずに
「それはできません」と断られてしまった。
ガラスケース無しで展示された絵の状態を保つ事や
「心の目で観る事こそが大切」とおっしゃる館長さんのお考えは解りますが
今回から特別なルールを試みる事になったと館長さんからの説明があり、
照明無しで自然光だけで観る事になったそうで、
その趣旨も素敵だし良い事だと思うが、事前にこの状況を知らせてほしかった。
HPの黒船屋の観覧説明に書くとかね。
せめてちょっと明るかったら少しは観えたのかもと思うと残念。
こんなに遠くて暗いのだったら、それ用の眼鏡を持って来たのに……
ああ、残念無念。
近眼の私はこの時、1m先ぐらいまでが良く見えるコンタクトレンズを装着していました。
一般的な展示物でしたらこれで問題無く全て見られます。
ですが、黒船屋の今回のこの状況でどれくらい見えなかったかと言うと
これぐらいでした。
黒船屋を観に行かれる方で、近眼の方はお気をつけて下さいね。
遠くて暗いですから、映画館で使うような暗がりでも見える眼鏡をご用意下さい。
あと、遅刻は厳禁です。遅れると怒られます。
そして最前列に座れないと前の人の頭が邪魔で見えませんよきっと。
色々気をつけなければいけない展示でしたが、まあ、これもそういう運だったと言う事で、
心の目ではなんとか観えてましたので(あの歌曲が大分邪魔してきましたが)
肉体の目で観るのは次回のお楽しみにとっておく事にします。
館長さん、それまでどうぞお元気で。またお会いしたいです。
この日一緒に観に行ってくれたYが撮ってくれた写真が全てピンぼけなのも
そういう運命の日だったってことで。
ま、この写真、これはこれで味があって好きですよ。
そこで竹久夢二の「黒船屋」が紹介されていた。
これは見たい作品だなと思っていたら、
番組の最後に期間限定公開されるという情報が流れた。
よく見ると公開期間が9月となっている。
今はちょうど9月だ!
ネット検索で調べたら、伊香保の竹久夢二記念館で夢二の誕生日の9月16日の前後
9月10日〜9月23日まで公開されていた。
完全予約制で指定時間でしか観られないという条件だったが
時間を作って予約して行く事にした。
割引共通券2000円で他の展示も一緒に見られる。
伊香保は家から割合近いのだが、実はまだ行った事が無い。
昔ながらの温泉地。名物の温泉街の階段はきっと情緒があるに違いない。
そして大正ロマンの夢二作品だもの、これは着物で行くべきだなと、
そして覚えたての日本髪を結うことにした。
日帰りを予定していたので、午前11時からの予約を入れたので
頑張って朝5時起きで支度をして出かけた。
バスと電車で渋川駅へそこから記念館近くまでバスに乗り継ぎ
という予定だったが、一緒に行ったYと楽しく電車で話を……
高崎アリーナのこけら落とし公演がサカナクションに決まった事等で
盛り上がっていたら渋川駅を通り過ぎてしまった!
金島駅で気付いて下車、電車で戻ろうかと思ったら
1時間後になるので諦めてタクシーで現地に向かう事に。
出だしでへまをする私たち。
でも時間に余裕を持ってスケジュールを組んでいたので大丈夫。
予約時間には余裕で間に合った。
黒船館の前で記念撮影
11時にはまだ時間があったので、館内を解説つきで観て回る。
ガラス作品や子供絵の館を一回りして丁度「黒船屋」の時間になった。
いよいよ黒船屋の部屋へと案内され入室。
並べられた木の椅子に座る。
横一列最前列に8人ぐらいで座った。
目前には、ふすまで閉ざされたお座敷がある。
ふすまの向こうのお座敷に上がって観るのだなきっと。
『美の巨人たち』では山村紅葉さん演じる夢子さんが
こちらの館長さんと、このふすまの向こうのお座敷に上がり
黒船屋の目の前で語らっておられましたもの。
きっと私たちもそこで……と思ってわくわくして待機。
館長さんからの説明の後に、いよいよ御開帳。
だがその前に、なんと館長さんが選んだ厳かな歌曲が流れ出すのだった。
いや、いやいや、それはちょっと……正直余分な演出に感じますが〜〜〜
音楽ってさ、どうしても入り込んで来ちゃうじゃない!
一生に一度の黒船屋との大事な初対面、
他のお客さんがいたとしても、気持ちは自分対黒船屋だけの対面にしたいところなのに
なのに!なのに!!なのに〜〜〜!!!
そんな私の思いに反し、館長さんの思い入れたっぷりの歌曲とともに
ふすまが左右に開かれてしまった。
お座敷の奥の床の間に、あの黒船屋が……
ぼんやりと微かに飾られているのが、なんとなく観え……観え…観えない!!
遠くて暗くて見えない黒船屋を、
よく解らないオペラの男性ボーカルの曲とともにしばらく眺めるという
正直辛いファーストコンタクト。
歌曲がやっと終わりしばらくの間館長さんからの絵の説明と
お客さんからの質問などで会話しながら
絵の鑑賞がそのままつづけられた。
そこで私は
「目が悪くて殆ど見えないのですがもう少し近くで観る事は出来ないのでしょうか」
と訪ねると、きっぱりと間髪入れずに
「それはできません」と断られてしまった。
ガラスケース無しで展示された絵の状態を保つ事や
「心の目で観る事こそが大切」とおっしゃる館長さんのお考えは解りますが
今回から特別なルールを試みる事になったと館長さんからの説明があり、
照明無しで自然光だけで観る事になったそうで、
その趣旨も素敵だし良い事だと思うが、事前にこの状況を知らせてほしかった。
HPの黒船屋の観覧説明に書くとかね。
せめてちょっと明るかったら少しは観えたのかもと思うと残念。
こんなに遠くて暗いのだったら、それ用の眼鏡を持って来たのに……
ああ、残念無念。
近眼の私はこの時、1m先ぐらいまでが良く見えるコンタクトレンズを装着していました。
一般的な展示物でしたらこれで問題無く全て見られます。
ですが、黒船屋の今回のこの状況でどれくらい見えなかったかと言うと
これぐらいでした。
黒船屋を観に行かれる方で、近眼の方はお気をつけて下さいね。
遠くて暗いですから、映画館で使うような暗がりでも見える眼鏡をご用意下さい。
あと、遅刻は厳禁です。遅れると怒られます。
そして最前列に座れないと前の人の頭が邪魔で見えませんよきっと。
色々気をつけなければいけない展示でしたが、まあ、これもそういう運だったと言う事で、
心の目ではなんとか観えてましたので(あの歌曲が大分邪魔してきましたが)
肉体の目で観るのは次回のお楽しみにとっておく事にします。
館長さん、それまでどうぞお元気で。またお会いしたいです。
この日一緒に観に行ってくれたYが撮ってくれた写真が全てピンぼけなのも
そういう運命の日だったってことで。
ま、この写真、これはこれで味があって好きですよ。
「備えあれば」と言っても限界もありますし。